内戦が続くシリアの和平に向けたアサド政権と反体制派の初めての交渉が２４日、スイスで始まる。ただ、両者の直接交渉ではなく、国連を介した間接的な協議となる見通し。

　仲介役の国連・ブラヒミ特使は２３日、政権側と反体制派の双方と会談し、両者に直接交渉を働きかけた。しかし、交渉関係者によると、政権側と反体制派の両者とも交渉のテーブルに同席するのを拒んだため、２４日に行われる初めての交渉はブラヒミ氏を介して間接的に行われることになった。

　交渉で、政権側は部分停戦などの協議に前向きだが、反体制派はアサド大統領の退陣を含む政権移行についての話し合いを求めるなど思惑は一致しておらず、協議は難航するとみられている。