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ロシア・プーチン大統領“軍事作戦は計画通りに進んでいる”

2022年3月4日 7:04

ロシアとウクライナは3日、2回目となる停戦に向けた協議を行いましたが、停戦に向けた大きな進展はなく、近く3回目の協議を行うことになりました。

ロシアによるウクライナへの激しい攻撃は、3日も行われました。首都キエフ西部の映像からは、砲撃を受けた集合住宅から炎があがり、まわりが黒い煙に包まれている様子がわかります。この場所での具体的な人的被害は分かっていません。

ロシアとウクライナによる「停戦協議」は先月28日以来で、ポーランドとベラルーシの国境付近でおよそ3時間行われました。ロシアメディアなどによりますと、会談では、軍事的・人道的問題のほか、今後の政治的解決について話し合われたということです。

また、市民が避難するために人道上安全を保証するルートを設置することで合意しました。その際は、一時的な停戦が行われる可能性があるということです。

終了後、ロシア側は「提起された問題の一部は相互理解が得られた」と述べる一方、ウクライナ側は「期待した結果は得られなかった」としています。

ウクライナが即時停戦を求めているのに対し、ロシアは非武装化などを要求していて、両者の溝は深く、ウクライナ側が求める停戦への道筋は見えていません。双方は、7日以降に3回目の協議を行うということです。

一方、プーチン大統領は安全保障会議を開き、ウクライナへの軍事侵攻で死亡したロシア兵に対し黙とうをささげた上で、真の英雄として勇敢に行動していると称賛しました。その上で、軍事作戦については計画通りに進んでいると強調しました。

ロシア・プーチン大統領「特別軍事作戦はスケジュールに従って計画通り実施されている。立てられた目標すべて成功している」

また、「西側諸国が作り出した『反ロシア』と戦う」と述べ、欧米諸国への対決姿勢をあらわにしました。今回の軍事作戦で死亡した兵士の家族に対しては、日本円で1260万円相当の弔慰金を支払うとしています。