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“核サミット”中に米露外相会談を開催へ

2014年3月22日 18:06

 ロシア議会上院は21日、ウクライナ南部のクリミアをロシアに編入する条約を全会一致で批准し編入の手続きを完了した。

 議会上院での批准後、プーチン大統領は生中継するテレビカメラの前で署名し、クリミア編入を宣言した。さらにモスクワ市内などでは花火が打ち上げられ、住民投票からわずか5日で編入の手続きが完了したことを国内外にアピールした。

 一方のアメリカやEU(=ヨーロッパ連合)は、矢継ぎ早に経済制裁を決め、圧力を強めている。しかし、プーチン大統領は21日、制裁対象となった銀行に「自分の口座を開設する」とあえて皮肉る発言をするなど強気の姿勢を崩しておらず、対立はさらに深まっている。

 こうした中、アメリカ国務省によると、24日からオランダで開かれる核セキュリティサミットの期間中にアメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が会談することが明らかになった。クリミアをめぐる情勢が緊迫する中、事態打開に向けた糸口が見いだせるかが焦点。