表千家家元“茶の湯の精神こそ必要”分断進むアメリカ社会めぐり
アメリカの首都・ワシントンで13日、茶道三千家のひとつ表千家の家元が講演し、アメリカ社会で分断が進んでいることをめぐり、茶の湯の精神である「相手への敬意」こそ重要だと述べました。
ワシントンの議会図書館で13日、茶道三千家のひとつ・表千家の15代目、猶有斎千宗左家元が初めて講演を行いました。
参加者
「日本人の友人もたくさんいて、日本文化が大好きで、その歴史を学ぶのも好き(なので、きょうは来た)」
参加者
「こうした講演を聞くことはめったにない機会だと思う。ワシントンにも茶のお稽古のグループがいくつかあり、私も生徒だ」
講演では分断が進むアメリカ社会で、茶の湯の精神こそ必要ではないかと問いかけました。
表千家 第15代・猶有斎千宗左家元
「昨今、様々な場所での分裂や対立を多く耳にします。相手を思いやり、尊敬の念をもって接する茶の湯の精神が、このような時代だからこそ、これまで以上に必要ではないでしょうか」
議会図書館には家元が書いた掛け軸のほか、表千家に関する著書など35冊が寄贈されました。