ウクライナとの停戦協議は…トランプ大統領「ロシア次第」 週内にもロシア側と協議の見通し
アメリカのトランプ大統領はウクライナが同意した停戦案について「ロシア次第だ」とのべました。週内にもロシア側との協議が行われる見通しです。
12日。アイルランドのマーティン首相と会談したアメリカのトランプ大統領。
報道陣から相次いだのは。
記者
「プーチン大統領との会談の予定はありますか?」
アメリカ・トランプ大統領
「それについてはコメントしない。しかし、昨日は大成功だった。我々は見守る必要がある。あとはロシア次第だ」
「我々はロシア・ウクライナ双方と、いい関係を築いてきた。どうなるか見てみよう」
「いまこうしている間にもロシアに人を向かわせている。うまくいけばロシアから停戦を獲得できるだろう」
停戦案をめぐる質問です。
記者
「プーチン大統領は停戦を守りますか?」
アメリカ・トランプ大統領
「まだだ。実質的な話はしていない。ウクライナに同意させることができたばかりだからだ。もうすぐわかるだろう」
トランプ大統領がロシア次第だとのべたのは、30日間の停戦案。
ウクライナが同意した、この停戦案に、ロシアは果たして応じるのか。
ロシアのプーチン大統領が12日、軍服姿で姿をみせたのはロシア西部のクルスク州。
ウクライナがロシアとの「交渉のカード」にしようと攻め込んでいる地域です。
ウクライナの越境攻撃以降、初めてこの地域に乗り込んだプーチン大統領。
ロシア軍がクルスク州の中心を奪還したと報じられるなど攻勢を強めています。
ロシア・プーチン大統領
「我々の任務は可能な限り近い将来、クルスク州の領土に潜む敵を完全に打ち負かすことだ」
プーチン大統領はクルスク州全域の奪還を指示。
将来の交渉を見据え、ウクライナの交渉カードをつぶそうという狙いも透けて見えます。
ロシア高官の一人は、現状の形で停戦案に同意するのは難しいとの見方を示しています。
こうしたなか、ロイター通信は、ロシア側がアメリカに停戦のための要求リストを提示したと報道。ロシアがどのような条件をつけるのか、週内にも行われる米露協議の行方が注目されます。