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イスラエルが空爆再開、戦闘本格化の可能性

2014年8月8日 22:48

 中東・パレスチナ自治区ガザ地区での一時停戦が期限を迎えたことを受けて、イスラエル軍は8日、空爆を再開したと発表した。ガザ地区からのロケット弾攻撃への反撃としているが、再び戦闘が本格化する可能性がある。

 イスラエルとイスラム原理主義組織ハマス双方が合意した一時停戦は、日本時間8日午後2時に期限を迎えたが、その直後、ハマスはロケット弾数発をイスラエル側に発射した。停戦交渉の中でハマス側が強く求めていたガザ地区の経済封鎖の解除が確約されなかったため、イスラエルに揺さぶりをかける狙いがあったものとみられる。

 ハマスの攻撃再開を受け、ネタニヤフ首相は反撃を指示。イスラエル軍は再びガザ地区への空爆を始め、一時停戦の継続は崩壊した形となった。

 さらに、地元メディアによると、エジプトで停戦交渉にあたっていたイスラエルの代表団が帰国したという。停戦交渉が決裂した可能性もあり、本格的な停戦への道はさらに遠のいた。