NY株43ドル高 ハイテク株は売りが進む
週明け15日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は中国の電子商取引大手、アリババ・グループの上場を控え、ハイテク株中心に売りが進んだ。
この日は、アメリカの金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)が16日から始まるのを前に、売りと買いが交錯した。この日発表されたニューヨーク州の製造業景況指数は市場の予想を上回り、約5年ぶりの高い水準となった。また、原油価格が上昇したことで、エネルギー関連の株が買われた。こうしたことからダウ平均株価は先週末比43ドル63セント高の1万7031ドル14セントで取引を終えた。
一方で、量的緩和終了後に早期の利上げがあるのではとの懸念も広がり、特にハイテク株を中心に利益確定売りが進んだ。さらに、市場関係者によると「中国の電子商取引大手、アリババ・グループがニューヨーク証券取引所に上場するのを控え、資金を捻出するためにハイテク株が売られた」という。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は48.70ポイント下げ、4518.90で取引を終えている。