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英首相 スコットランド独立反対を呼びかけ

2014年9月16日 7:41

 イギリス北部・スコットランドで今週、独立の賛否を問う住民投票が行われるのを前にキャメロン首相は15日、争点の1つとなっている北海油田の町で独立反対を呼びかけた。

 18日の投票を前にキャメロン首相は演説で「独立賛成となればイギリスは壊れる」と繰り返し訴えた。

 キャメロン首相「独立はお試しの別居ではない。痛みを伴う離婚だ」

 首相が演説場所に選んだアバディーンはスコットランド沖に広がる北海油田の陸上の拠点。独立賛成派が油田の税収を独立後の財源に見込んでいるのに対し、反対派は今後生産量が減る恐れがあり、あてにできないと主張するなど、大きな争点になっている。

 独立賛成派「税収は大事よ。再生エネルギーに投資すればチャンスだわ」

 独立反対派「原油資源は限られてるよ。持っても50年か100年だ」

 賛成派が勢いづき国の分裂が現実味を帯びたことから、通貨ポンドが先週ドルに対して大きく下落した。イギリス経済の先行きへの懸念も渦巻く中、スコットランド独立をめぐる争いは激しさを増している。