ウクライナで戦闘に参加していたロシアの民間軍事会社「ワグネル」の元指揮官が、ノルウェーで亡命を求めていることがわかりました。

亡命を求めているのはアンドレイ・メドベージェフ氏で、支援団体が公開した動画の中で、去年7月からウクライナでワグネルの部隊指揮官をつとめていたと話しています。

亡命を求める「ワグネル」元指揮官・メドベージェフ氏「けがをし、病院から逃げようとした囚人が撃ち殺されたケースを少なくとも3件知っている」

ロイター通信などによりますと、メドベージェフ氏は脱走者の処刑など数々の戦争犯罪を目撃し、脱出を決意したということで、去年11月にウクライナを離れ、今月13日、川を渡り、ロシアからノルウェーに入ったということです。

ワグネルの戦闘員が西側諸国に脱出するのは初めてのケースとみられます。

ワグネル創設者のプリゴジン氏は声明で、メドベージェフ氏が戦闘員だったことを認めた上で、「彼は捕虜を虐待していた」「非常に危険な男だ」と主張しています。