１１日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は好調な企業決算などを背景に売り注文が進み、ダウ平均株価は５日連続で過去最高値を更新した。

　１１日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は前日比１ドル１６セント高の１万７６１４ドル９０セントで取引を終えた。これで、営業日として５日連続で過去最高値を更新した。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は８．９３ポイント高の４６６０．５６だった。

　この日は、相次いでいるアメリカの企業決算の内容が良かったことや、景況感を示す中小企業楽観度指数が上昇したことで、市場にこの先の景気への期待感が広がった。他方で、このところの高値続きへの警戒感から、目先の利益を確定するための売り注文も目立った。売りと買いが入り交じって、ダウ平均株価は小幅な上昇となったもの。

　今後の値動きについて、市場関係者は「間もなく始まる年末商戦に期待が高まっている分、小売売上高がつまずくことはないか、市場も注目して見守っている」と話している。