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米議会諮問委、報告書で中国軍増強に警鐘

2014年11月21日 18:14

 中国の経済や安全保障などを調査するアメリカ議会の諮問委員会は20日、最新の報告書を発表し、中国がミサイル開発など軍事力の増強を進め、アメリカの軍事的優位が脅かされていると指摘した。

 報告書では、中国が最新鋭のミサイル実験や宇宙開発に力をいれていると指摘、今後5年から10年でアメリカの全ての軍事衛星を攻撃する能力を持つだろうと警告している。さらに中国の核戦力も急速に増強されると分析、アメリカの核抑止力を弱め、同盟国である日本の防衛にも影響を与えるとしている。

 こうしたことから、諮問委員会は議会に対し、アメリカと中国の軍事バランスを継続的に評価する専門機関を設置することや、アジア太平洋地域で活動するアメリカ海軍への予算を増やすことなどを提言している。