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また黒人青年射殺…警察がカメラ映像公開

2014年12月25日 6:48

 黒人が白人の警察官に射殺された事件をきっかけに人種差別への批判が高まっているアメリカで、また、黒人青年が警察官に撃たれ死亡した。

 警察によるとミズーリ州バークリーのガソリンスタンドで23日、警察官が2人組の男に職務質問したところ、1人が銃を向けたため警察官が発砲し男は死亡した。死亡したのは18歳の黒人青年で警察官は白人だという。

 現場には黒人ら200人以上が集まって警察官に抗議し、一部は爆発物を投げ込むなど騒然となった。

 警察は「銃を向けられ命の危険を感じたため発砲した」と説明。防犯カメラの映像を公開した。男は警察官のほうに腕を水平に伸ばしていて、銃を向けているようにも見える。映像公開は正当性をアピールする狙いがあるとみられる。

 現場は一連の抗議活動の発端となったミズーリ州ファーガソンの黒人青年射殺事件の場所からわずか3キロだが、地元市長は会見で、今回は相手が銃を持ち、警察官より先に銃口を向けていたようだと強調し、沈静化を求めた。