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また射殺 抗議活動さらに高まるおそれも

2014年12月25日 13:13

 アメリカ・ミズーリ州バークリーのガソリンスタンドで23日、18歳の黒人青年がまた白人の警察官に射殺された。住民らが人種差別だとして抗議の声を上げる一方、警察や市当局は正当性を強調し、事態の沈静化に努めている。現場から木村真二郎記者が中継。

 ガソリンスタンドの周辺では、住民ら50人ほどが歩きながら抗議の声を上げている。

 現場から6キロほど離れた場所では8月、白人警官に黒人青年が射殺される事件が起き、抗議デモが全米に広がった。そんな中で起きた事件に、地元では再び警察への不信感が高まっている。

 事件から一夜明け、警察は職務質問をした警察官に青年が銃口を向けたために警察官が発砲したと説明、防犯カメラの映像を公開した。男は警察官に向けて腕を伸ばし、銃を向けているように見える。この後、警察官は後ずさりしながら、男に向け発砲したという。

 また、地元の市長も会見を行い、今回の件は「今年8月に起きたミズーリ州で起きた黒人青年射殺事件とは状況が異なる」と強調し、沈静化に努めている。

 しかし、24日、現場に訪れた青年の母親の周りには大勢の住民らが集まり、警察への不信感をあらわにしている。

 現場近くの住民「青年の遺体を見ました。こんな事件が起こり続けていて、私たちはとても悲しいです」

 黒人差別をめぐり全米規模で高まる抗議活動が、さらに高まりを見せるおそれも出てきている。