「2国家共存」案 国連安保理で否決
国連の安全保障理事会は30日、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」につながる和平案を1年以内にまとめることを求める決議案を採決したが、アメリカなどの反対により否決された。
決議案はパレスチナ側の意向を受けたヨルダンが提出したもので、イスラエルとパレスチナの双方が共存する「2国家共存」につながる和平案を1年以内にまとめることや、イスラエルが3年以内に占領地から撤退することなどを求めたもの。
しかし、採決では7か国が反対や棄権したため否決された。パレスチナ側としては、安保理決議によって期限を決めて和平交渉を進める狙いだったが、イスラエルの後ろ盾となっているアメリカは「一方的な内容だ」などとして反対した。