タイ軍事政権の国会にあたる立法議会で、インラック前首相を弾劾するかどうかを決める審議が始まった。

　多くのメディアが待ち受ける中、インラック前首相は９日朝、審議に出席した。審議はタイの汚職追放委員会がインラック前首相が在任中、政策で多額の損失を出したなどとして職務怠慢で告発したことを受けて、軍事政権が設置した国会にあたる「立法議会」で始まった。

　９日の審議の中でインラック前首相は、政策に一定の効果があったなどと主張し、告発内容を否定した。弾劾が決まれば５年間政治活動が禁止される可能性があり、審議の結果はインラック前首相の今後の活動に大きな影響を与えることになる。結論は早ければ今月中にも出される見通し。