１０日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、大手企業決算の内容が良かったことなどを受けて、前日からは一転してダウ平均株価は大きく上昇した。

　１０日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、前日比１３９ドル５５セント高の１万７８６８ドル７６セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も６１．６３ポイント高の４７８７．６４だった。

　最近はアメリカの大手企業の決算発表が続いているが、前回より収益率が伸びるなど、市場がその内容をプラスに受け止めている。１０日も、コカコーラやドラッグストアチェーン・ＣＶＳなどが増益となり、買い注文が集まっている。

　ただ、最近のマイナス要因である原油安とギリシャの債務問題は市場にとって重しとなっている。一方で、市場関係者は「ギリシャ問題がどう転ぼうとも、アメリカ市場に大きな打撃になるとは考えにくい」との見方も示している。