ロシアでは3日、第二次世界大戦終結の日を「軍国主義日本に対する勝利」と位置づけてから初めての集会が、モスクワや北方領土など各地で開かれました。

ロシアではこれまで、9月2日または3日を「第二次世界大戦終結の日」として祝ってきましたが、ロシア議会は6月、その名称に「軍国主義日本に対する勝利」を加えました。非友好国・日本への反発が示されたものです。

集会では共産党の幹部らが日本の防衛費増額などを指摘しましたが、激しい批判はなく、記者会見でも間接的な表現にとどめました。

野党・共産党　ジュガーノフ党首「第二次世界大戦を引き起こした最も凶悪なファシスト勢力と軍国主義勢力が敗北したのがこの日であった」

こうした中、東京のロシア大使館は3日、SNSにラブロフ外相の日本に関する見解を投稿しました。投稿では「日本は西側集団の一部だ」とし、北方領土問題も「最終的に決着済みだ」「当面変化が起こることはない」と強調する一方、「外交関係は維持されるだろう」とも述べています。