プーチン大統領、何を語るか…きょう「戦勝記念日」
ロシアは9日に「戦勝記念日」を迎え、首都モスクワなどで軍事パレードが行われます。プーチン大統領が演説する予定で、ウクライナ侵攻について、何を語るか注目されます。
戦勝記念日は、第2次世界大戦で旧ソ連がナチスドイツに勝利したことを祝う日で、モスクワ市内は至るところに“勝利”と書かれた赤い旗が掲げられています。
戦勝記念日には軍事パレードが行われる予定で、会場となる「赤の広場」は8日、準備のため立ち入りが禁止されました。
モスクワの軍事パレードは兵士ら1万1000人が参加し、ウクライナで戦うロシア軍への支持を意味する“Z”を描く編隊飛行も予定されています。
モスクワ市民「私たちは大統領の政策を支持しています」
パレードではプーチン大統領が演説する予定で、ウクライナの政権を「ネオナチ」と呼ぶ大統領が何を語るか注目されますが、8日には旧ソ連諸国などにメッセージを送り、「ナチズムの復活を許さないことが共通の責務だ」と強調しました。
こうした中、ウクライナ南東部マリウポリでは、8日もウクライナ側の兵士が立てこもる製鉄所へ攻撃が続きました。
女性や子ども、高齢者が避難を完了したため、ロシア側は攻勢を強めているとみられます。
一方、首都キーウでも、8日朝から空襲警報が断続的に鳴り響きました。市内では警備態勢も強化されています。
キーウ市民「戦勝記念日を控え、キーウ市民はとても緊張している。ロシアが挑発する可能性があるからだ」
街を歩く人の姿はまばらで、戦勝記念日を迎える中、市民の間には緊張感が高まっていました。