米軍とフィリピン軍 合同上陸訓練
中国が南シナ海への進出を進める中、アメリカ軍とフィリピン軍は21日、南シナ海沿岸で、領土の奪還を想定した合同上陸訓練を行った。
ルソン島サンバレス州で行われた21日の訓練は、アメリカ軍とフィリピン軍が30日まで行う合同軍事演習の一環で、敵に占領された領土に海上から水陸両用車で上陸して奪還する想定で行われた。
南シナ海の南沙諸島では、中国が埋め立て工事を急ピッチで進めていて、フィリピン軍は20日、埋め立ての写真を公開して「領有権を主張する国との緊張状態を高める」と批判している。
一連の合同軍事演習には、日本の自衛隊や東南アジアの国の軍がオブザーバーとして招かれていて、国際世論の支持を得ながら中国の実効支配拡大に歯止めをかけたい狙いもあるものとみられる。