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首都キエフ爆撃でショッピングセンター大規模火災 マリウポリの数千人がロシアなどに強制連行か…戦闘激化

2022年3月21日 12:52

戦闘が激化するウクライナでは、20日も南東部マリウポリで400人が避難していたとされる美術学校が空爆されるなど、民間人への被害が拡大しています。

ウクライナの検察当局は20日、ロシア軍の攻撃で、これまでに子どもだけでも115人が犠牲になったと明らかにしました。

激戦地の南東部マリウポリでは20日、子どもや女性ら400人ほどが避難していた美術学校が空爆されたと地元当局が発表しました。16日にも1300人ほどが避難していたとされる劇場が攻撃を受けるなど、避難施設への攻撃が相次いでいます。

マリウポリでは食料なども不足し深刻な人道危機に陥っていて、これまでに4万人近くが自家用車などで街を脱出しました。

ただ、地元当局は数千人がロシアやロシアの支配地域に強制連行され、ウクライナのパスポートを取り上げられていると主張しています。

また、首都キエフでもロシア軍による爆撃が行われました。キエフ市長によりますと、20日、市内の複数の住宅と商業地区が攻撃され、少なくとも1人が死亡しました。ショッピングセンターでは大規模な火災が発生し、消火活動が行われているということです。

一方、ロシア国防省は20日、迎撃が難しいとされる「極超音速ミサイル」などを使いウクライナ南部の燃料貯蔵基地を破壊したと発表しました。ロシアが「極超音速ミサイル」の使用を発表するのは2日連続で、長距離爆撃による攻勢を強めています。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、中東イスラエルの国会でオンラインで演説し、ロシアの行為をナチスドイツになぞらえて非難しました。また、イスラエルが防空システム「アイアンドーム」を所有していることに触れた上で、武器を提供するよう求めました。

ゼレンスキー大統領はこれまでアメリカやイギリスなどの議会で支援を訴えていて、23日には日本の国会でも演説する予定です。

一方、アメリカのホワイトハウスは、バイデン大統領が24日にベルギーでNATO(=北大西洋条約機構)の緊急首脳会議などに出席したのち、25日にポーランドの首都ワルシャワを訪問し、26日にドゥダ大統領と会談すると発表しました。

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