予備選挙でバイデン氏模倣の偽電話 米当局「発信元を突き止めた」
アメリカ大統領選挙に向け、先月、ニューハンプシャー州で行われた予備選挙の際に、バイデン大統領を模倣した声で偽の電話がかけられた問題で、司法当局は6日、電話の発信元を突き止めたと発表しました。
電話の発信元はテキサス州に拠点を置く企業「ライフ・コーポレーション」社とウォルター・モンクという名の個人だったとしています。
アメリカの選挙ではロボットによる電話=「ロボコール」が使用されることが多く、自動音声を使って特定の有権者への投票などを呼びかけています。
ただ、先月行われたニューハンプシャー州の予備選挙の際には、バイデン大統領を模した声を使って「あなたの一票は11月の本選挙のために取っておくことが重要だ」などと呼びかけ、予備選挙で投票しないよう促す内容の偽の電話がかけられていました。
ニューハンプシャー州の司法長官は、「有権者を欺くためにAIによって生成された録音が使用されることは、民主的な選挙プロセスに壊滅的な影響を与える可能性がある」などと警鐘を鳴らしています。