仏・独と3者会談 プーチン氏“戦争やめる意思示さず”
ロシアのプーチン大統領は12日、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相と電話会談しました。プーチン大統領はウクライナでの停戦を強く求められましたが、戦争をやめる意思を示しませんでした。
砲撃によって大きく損壊する建物。地上では激しい銃撃戦が繰り広げられています。
ウクライナ南東部のマリウポリは、今月1日からロシア軍に包囲され激しい攻撃にさらされていて、ウクライナ軍は12日、町の東側の郊外をロシア軍に占拠されたと発表しました。
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地元当局によりますと、マリウポリではすでに民間人1500人以上が死亡しています。いわゆる『人道回廊』も機能せず、避難を希望するおよそ20万人が脱出できていません。連日支援物資を届ける試みが続けられていますが、ロシア軍の妨害などに遭い、水や食料のほか医薬品の不足も深刻化しています。
一方、ロシアのプーチン大統領は12日、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相と電話での3者会談にのぞみました。
会談は1時間あまり行われ、フランス大統領府によりますと、プーチン大統領はウクライナが民間人を『人間の盾』にしていると非難し、戦争をやめる意思を示さなかったということです。