ポーランド首相「頭に拳銃突きつけられる脅迫にも対処する」 ロシアが天然ガス供給停止
ロシアがポーランドとブルガリアへの天然ガスの供給を停止したことを受け、ポーランドの首相は27日、「国民が影響を感じないように、拳銃を頭に突きつけられる脅迫にも対処する」と強調しました。
ロシアの国営ガス会社「ガスプロム」は、ポーランドとブルガリアがガス代をロシアの自国通貨ルーブルで支払わなかったとして、天然ガスの供給を完全に停止したと発表しました。
これについてポーランドの首相は、「ポーランドへの直接の攻撃だ」と強く非難した上で、「国民が影響を感じないように、拳銃を頭に突きつけられる脅迫にも対処する」と強調しました。
ポーランドは天然ガスの輸入のおよそ5割をロシアに頼っていますが、備蓄は十分で代わりの供給源もあるため、「家庭でガスが不足することはない」としています。
ロシアのガス供給停止について、ポーランドの市民からは冷静に受け止める声が多く聞かれました。
市民「ガス料金は上がるかもしれないが、ひどい値上がりにはならないと思う」
市民「ロシアの振る舞いは、成熟していない子どものようだ」
市民「これをきっかけにクリーンで再生可能なエネルギーへの投資が始まるでしょう」
また、EU(=ヨーロッパ連合)の行政部門トップを務めるフォンデアライエン委員長は声明で、「ロシアがガスを脅迫の道具に使おうとしている。不当で受け入れられない」と非難しました。