台湾「双十節」迎える 蔡英文総統「台湾海峡の安定を脅かしている」中国を批判
台湾は10日、“建国記念日”と位置づける「双十節」を迎えました。蔡英文総統は式典で演説し、軍事的圧力を強める中国について「台湾海峡の安定を脅かしている」と批判しました。
台湾当局は今年の式典に「国を守る」というテーマを掲げていて、軍のパレードなどが行われました。蔡英文総統は演説で、「祖国統一」を掲げて台湾への軍事的圧力を強める中国を批判しました。
台湾 蔡英文総統「近年、北京(中国政府)は、軍事的圧力で台湾の主権を破壊する動きを強め、台湾海峡の安定を脅かしている」
式典には、日本の国会議員20人近くが出席したほか、アメリカやカナダなども代表団を派遣していて、台湾当局は、海外の代表およそ160人が出席したと発表しています。
新型コロナウイルスの影響で、海外からの出席者は3年ぶりです。
蔡政権にとって、10日の式典は中国に対抗するために世界の民主主義国家と連携していることを内外にアピールする場となっています。