韓国MERS あすにも“終息宣言”
MERS(=中東呼吸器症候群)の感染が広がった韓国で、隔離措置の対象者がゼロとなり、政府は28日にも事実上の終息を宣言する見通し。
韓国でMERSの感染者が5月20日に確認されて以来、186人が感染した他、約1万7000人が隔離措置の対象となったが、保健福祉省は27日午前、最後の1人の隔離措置を解除した。今月4日以来、新たな感染者は出ておらず、治療中の患者のうち陽性反応が出ているのは1人。WHO(=世界保健機関)の基準では、最後の陽性患者がいなくなってから28日たてば終息を宣言できるが、韓国政府は28日にも、事実上の終息を宣言する見通し。
韓国ではMERSの発生以降、観光収入が減少するなど経済に影響が出ていて、WHOに先立つ終息宣言で安全をアピールしたい考え。