“新国立”白紙 IOC総会で森会長が謝罪
IOC(=国際オリンピック委員会)の総会がマレーシアのクアラルンプールで開かれ、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が、新国立競技場の建設計画が白紙撤回となったことを謝罪した。クアラルンプールから久野村有加記者が伝える。
森会長は、当初は表情は硬く見えたが、IOCが見直しを支持したことで総会後は笑顔も見せていた。
「確かに予想をはるかに超えるコストが国民の間で議論となり、招致時に示した通りのオリンピックスタジアムとならなかったのは率直に皆さまにおわび申し上げたい」-森会長はこのように述べ、新国立競技場の建設計画が白紙撤回となったことを謝罪した。
これに対しIOCは、見直しを支持した上で、2020年4月の完成に向けて、日本と共に準備を進める意向を示した。
また、ベルギーの劇場のロゴと似ていると指摘されたエンブレムについては、登録済みの商標を確認した上で、問題ないという認識を示した。
ただ、新国立競技場の完成時期は予定通り進んでも開幕まで3か月程度しかなく、大会に影響しないよう慎重に計画を進めていく必要がある。