シリア化学兵器問題 国連が調査機関設置へ
内戦が続くシリアで化学兵器が使用された問題で、国連の安全保障理事会は7日、使用した当事者を明確にするための調査機関の設置を求める決議案を採択した。
シリアでは2013年以降、神経ガスのサリンや塩素ガスが使われた事が確認されている。しかし、ロシアが後ろ盾のアサド政権側と、アメリカなどが支援する反体制派が共に、相手が使用したと主張し、使用した当事者が明確になっていない。こうした事態を受け国連は7日、安保理を開きOPCW(=化学兵器禁止機関)と共同の調査機関の設置を求める決議案を採択した。
調査機関の目的は当事者を明確にする事で、アメリカのパワー大使は「今回の決議で化学兵器攻撃を行った責任者を突きとめられる」と述べた。決議案はアメリカ主導で提出され、ロシアとの事前交渉で同意を得た上で採択された。