NY株33セント安 終値1万7402ドル
12日のアメリカ・ニューヨーク市場は中国の人民元の切り下げの影響で全面安の展開でスタートした。しかし、その後買い戻しの動きが入り、ダウ平均株価は前日の終値とほぼかわらず取引を終えた。
この日ニューヨーク株式市場では中国の人民元が2日連続で切り下げられた事を受け、中国経済の先行きへの不安が広がった。取引開始直後から幅広い銘柄で売り注文が入り、ダウ平均株価の下げ幅は一時、270ドルを超えた。一方でこの動きを受け1つは「アメリカのゼロ金利の解除が遅れるのでは」との見方からのドル買いが、もう1つはエネルギー関連の株を中心に割安感の出た銘柄の買い戻しの動きが入った。結果、12日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は下げ幅は33セントに止まり、1万7402ドル51セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は7.60ポイント上げて5044.39となった。
今週は、引き続き中国の人民元の動きをみての取引となりそうだ。「『各国の通貨安競争』という形になればアメリカの金利引き上げ時期にも影響が出るのでは」との指摘も出てきている。