天津倉庫大爆発 当局は原因明らかにせず
中国の天津にある倉庫で12日夜、大爆発が起き、新華社通信によると、44人が死亡、521人がケガ(うち重傷52人)をした。爆発現場から数百メートル離れた場所から宮崎紀秀記者が中継。
発生からすでに18時間がたっているが、いまも煙が上がり続けている。もう少し現場に近づいてみたが、まだ炎が上がっていて、消火活動が続いていた。プレハブは押しつぶされたように崩れ、ここは新築のマンションとみられる建物は、ほぼ全ての窓ガラスが吹き飛んでいて爆発のすさまじさを物語っている。
近くの高速道路では鉄で出来た標識がゆがんでいたり、壊れた車が乗り捨てられたままになっていたりしている。また、午後にも1回、小規模な爆発があり、付近の住民ら3500人が避難しているという。
一方で、13日午後に天津市の当局者が会見したが、爆発原因については全く明らかにしなかった。倉庫を所有する会社は天然ガスや硫黄などの運送を行っていたという。
これまでのところ、テロの可能性を示す情報は出てきていないが、事態を重く見た習近平国家主席は原因究明と責任追及を徹底するよう指示している。地元当局は、すでに会社の責任者の身柄を拘束し、調べているという。