輸出車100数十台損傷…日系企業にも被害
中国の天津で危険物を保管する倉庫が大爆発した事故は、死者が50人に増えた。爆発による被害は広範囲におよび、日系企業でも被害が出ている。
12日に天津の倉庫で起きた大爆発では、これまでに50人が死亡、ケガ人は701人にのぼり70人以上が重傷。
現場では事故発生の翌日も煙が立ち上っていた。火災に加え、爆発の衝撃によって周辺のマンションではほぼすべての窓ガラスが吹き飛ぶなど、被害は広範囲に及んだ。
また、被害は日系企業にも広がっている。現場近くの日系のショッピングモールでは、窓ガラスが割れたり、外壁がはがれたりした他、トヨタ自動車では販売店の従業員2人が切り傷などの軽傷を負い、富士重工業では日本から輸出した自動車、百数十台が損傷したという。
爆発の原因については詳しくわかっていないが、中国メディアは消防からの情報として、倉庫に保管されていた硝酸化合物が主な爆発物だった可能性がある、との見方を伝えている。警察は、会社の責任者を拘束して、詳しく調べている。