NYダウ 約10か月ぶり1万7千ドル割れ
20日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、中国の株式市場の株価下落などを背景にした先行き不透明感から、ダウ平均を構成する銘柄全てで値を下げ、約10か月ぶりに1万7000ドルの大台を割り込んだ。
20日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は前日比358ドル04セント安の1万6990ドル69セントで取引を終えた。下げ幅は3年9か月ぶりの大きさ。ハイテク株中心のナスダック総合指数は、141.56ポイント低い4877.49だった。
この日は、中国やヨーロッパの株式市場が軒並み下落したことや、新興国の経済指標が悪化して通貨安が進んだことから、世界経済の先行き不透明感が強まり、売りが先行した。特に小売りやIT関連など景気に左右されやすい銘柄から売られ、ダウ平均を構成する30銘柄全てで値を下げた。市場関係者によると、不安が不安を呼び、好調な銘柄も利益を確定させるための売りが進んだという。