露運輸相が北方領土訪問 閣僚は今年5回目
ロシアのソコロフ運輸相が7日、北方領土の国後島と択捉島を訪問した。ロシアの閣僚が北方領土を訪問したのは今年5回目で、プーチン大統領の日本訪問が調整される中、揺さぶりをかける狙いがあるものとみられる。
外務省などによると、ロシアのソコロフ運輸相は7日、国後島と択捉島を訪れ、港湾施設や魚の養殖場などを視察した。外務省は東京のロシア大使館に電話で抗議したが、タス通信によると、大使館側は「ロシアの閣僚はロシアの領土を自由に移動できる。諸外国の許可は必要ない」と反論した。
ロシア閣僚の北方領土訪問は今年5回目という異例の事態となっている。プーチン大統領の年内の日本訪問をにらんだ調整が続く中、北方領土の実効支配をアピールし、日本側に揺さぶりをかける狙いがあるものとみられるが、関係改善の動きへの影響は必至。