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インドネシアの新鉄道計画 中国が参加検討

2015年9月16日 20:58

 日本と中国が受注を競っていたインドネシアの高速鉄道計画をインドネシア政府が取り消したことについて、16日、中国政府は遺憾だと述べた上で、今後、速度を抑えた新たな鉄道計画に参加を検討していることを明らかにした。

 当初の計画では、首都ジャカルタと約140キロ離れたバンドンを最高時速300キロ以上の高速鉄道で結ぶものだった。日本と中国が受注を競っていたが、9月初旬、インドネシア政府は財政面の負担などを理由にどちらの案も採用せず、速度を時速200キロ台に抑えた新たな計画にする意向を示していた。

 これについて、中国商務省の報道官は16日、「建設取り消しを遺憾に思う」と表明。その上で、報道官は「インドネシア側の新たな鉄道建設提案に留意し、工事の具体的内容と協力方法について尋ねている」と述べ、新たな鉄道の建設計画に参加を検討していることを明らかにした。