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拉致被害者家族“一刻も早い救出”訴え

2015年9月22日 7:19
拉致被害者家族“一刻も早い救出”訴え

 スイスで開かれている国連の人権理事会で日本時間21日夜、北朝鮮の人権問題についての討論会が開かれ、日本人拉致被害者の家族が一刻も早い救出を訴えた。

 討論会では、日本人拉致被害者の子どもとして初めて出席した田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さんが救出への協力を各国に呼びかけた。

 飯塚耕一郎さん「彼女(田口八重子さん)は今でも北朝鮮で生きています。彼女は今も北朝鮮で救出されることを待っています。帰りを待ち続ける家族も高齢化しています。拉致問題は、もはやこれ以上時間をかけていい問題ではないのです」

 これに対し北朝鮮は、「過去に戦争犯罪を犯した日本やアメリカなどに他の国を批判する資格はない」と反論した。また、同時に行われたシンポジウムには、横田めぐみさんの弟・拓也さんが出席し、拉致問題の解決を訴えた。

 横田拓也さん「国際社会が一丸となって、協力的かつ具体的に、速やかな対抗策を北朝鮮に対して講じることを祈念したいと思います」

 2人は、多くの国が拉致問題に理解を示してくれたのは心強かったとした一方で、討論会で北朝鮮側が解決の姿勢を見せなかったのは残念だと話した。