EU 難民支援策で新たに1350億円援助
EU(=ヨーロッパ連合)は23日、ベルギーのブリュッセルで緊急に開いた首脳会議で、ヨーロッパに向かう難民や移民の動きを抑え込むため、国連機関への支援を新たに約1350億円増やすことなど新たな対策を決めた。
会議では、内戦が続くシリアからの難民を多く受け入れているトルコやレバノンなどを支援するため現地で活動する国連機関に対し、新たに約1350億円規模の援助を行うことで合意した。難民らをキャンプにとどめ、ヨーロッパに向かわないようにすることが狙い。
また、ギリシャやイタリアに難民らが集中するのを避けるため、11月の終わりまでに難民らを登録する窓口を立ち上げることで合意した。
EUのトゥスク大統領は「この対策で危機は終わらないが、正しい方向に進むのに必要な一歩だ」と話した。
首脳会議では一定の対策をまとめた形だが、依然、一部の国が難民の受け入れに反発しており、EUとして結束して具体的な行動に移せるかが焦点。