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シリア情勢で米露外相会談も…進展みられず

2015年9月28日 7:33
シリア情勢で米露外相会談も…進展みられず

 アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相が27日に会談し、内戦が続くシリア情勢などを協議した。しかし、具体的な進展はなかった。

 会談は国連総会に合わせてニューヨークで行われ、28日の首脳会談を前に、シリアでの過激派組織「イスラム国」との戦いやアサド政権への対応などを話し合った。

 アメリカとロシアはともに「イスラム国」打倒を目指しているが、アメリカがアサド政権の退陣を前提に、シリアの反体制派を「イスラム国」と戦う兵士として養成する一方、ロシアはアサド政権への軍事的支援を強めている。

 このため、反体制派とアサド政権軍の衝突で「イスラム国」が勢力を維持する結果となることも懸念されている。

 ケリー国務長官は「衝突回避の方法があるか見極める、真の努力の始まりだ」と話した。会談では衝突を避ける方策などを話し合ったが、具体的な進展はみられなかった。両外相は首脳会談を前に再度、会談する方向で調整している。