×

米が露に行動改めるよう求める シリア内戦

2015年10月8日 6:43
米が露に行動改めるよう求める シリア内戦

 ロシアは7日、シリア領内の過激派組織「イスラム国」に対し、カスピ海から巡航ミサイルによる攻撃を行った。シリア内戦への関与をさらに強めた形で、アメリカはロシアに行動を改めるよう求めた。

 ショイグ国防相によると、ロシアの艦船4隻が7日、カスピ海から巡航ミサイル26発を発射し、シリアの過激派組織「イスラム国」の拠点11か所を攻撃したという。距離は約1500キロ離れているが、目標は「すべて破壊した」としている。

 一方、シリア人権監視団などによると、アサド政権の地上部隊は7日、西部のハマ県などで反体制派に対して攻撃を行い、同時にロシア軍が空爆で支援したという。初めての共同の軍事作戦とみられる。ロシアは空爆開始から1週間で、さらにシリア内戦への軍事的関与を強めた形。

 一方、アメリカ・ホワイトハウスのアーネスト報道官は「ロシアの軍事的な目標はアサド政権の支援にある」と改めて述べた。さらに、「ロシアの戦略は逆効果で、成功しないだろう」と述べ、シリアへの軍事的関与を改めるよう促した。