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トルコ首相 軍事作戦続ける姿勢強調

2015年7月25日 0:50

 トルコ軍は24日、隣接するシリアで過激派組織「イスラム国」に対する空爆を初めて行った。これまで慎重だった対「イスラム国」政策を方針転換したことになる。

 トルコの首相府は24日、軍の戦闘機がシリア国内で、「イスラム国」の拠点など3か所を空爆したと発表した。トルコが「イスラム国」に対して空爆に踏み切ったのは初めて。

 ダウトオール首相は「目標を達成するまで作戦を続ける」と話し、今後も「イスラム国」に対する軍事作戦を続けていく姿勢を強調した。またロイター通信によると、トルコ警察は24日、「イスラム国」など過激派の一斉摘発を行い、250人以上を拘束したという。

 トルコでは今月20日、南部のスルチで、「イスラム国」と関わりがあったとみられる男による自爆テロ事件が起き、32人が死亡したほか、23日には国境地帯で「イスラム国」とトルコ軍が初めて交戦し、トルコ軍兵士が死亡した。

 トルコはこれまで「イスラム国」対策に慎重な姿勢をとってきたが、「イスラム国」に関連する事件が国内で相次いだことなどを受け、強硬姿勢に転じるよう求める国民の声が高まっていた。