×

NYダウ 1か月半ぶり1万7千ドル台回復

2015年10月9日 8:37
NYダウ 1か月半ぶり1万7千ドル台回復

 8日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、年内の利上げが遠のいたとの見方が広がったことから買い注文が入り、ダウ平均株価は約1か月半ぶりに1万7000ドルの大台を回復した。

 午後にFOMC(=連邦公開市場委員会)が公開した先月の議事要旨で、投票メンバー10人のうち9人が「利上げを正当化する経済情勢にはない」とし、数人は、景気の見通しに対して否定的な見方をしていたことがわかった。市場関係者によると、これにより「利上げが来年以降になる可能性も高まった」との安心感が広がって、ダウ平均株価は値を上げた。

 一方で、来週から、7月から9月期の企業決算の発表が本格化する。特に中国と取引のある企業の決算内容を見極めようと、積極的な取引を控える傾向も見られたという。

 結局、8日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、前日比138ドル46セント高の1万7050ドル75セントで、約1か月半ぶりに1万7000ドルを超えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は19.64ポイント上昇し、4810.79だった。