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米利上げ観測後退 NYダウ217ドル高

2015年10月16日 7:27
米利上げ観測後退 NYダウ217ドル高

 15日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカの利上げ時期が遅くなるとの見方が広がったことから、ダウ平均株価は217ドル00セント高の1万7141ドル75セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も87.25ポイント上がり4870.10となった。

 この日、新規失業保険の申請件数は42年ぶりの低水準となり雇用環境は回復基調にあることを示した。しかし、ニューヨーク連邦準備銀行が発表した10月の製造業景況指数が、今後の見通しは明るくないとの見方を広げた。3か月連続でマイナス10の水準を下回ったもので、これは2009年以来のこと。

 市場関係者によると「これによって年内の利上げが遠のき、株式市場に多くの資金が流入すると判断した投資家が多く、その結果、買い注文が入った」という。

 また、アジアやヨーロッパの株式市場が値を上げたことも好材料と受け止められた。