台湾・総統選挙 与党が公認候補を交代
台湾の与党・国民党は17日、来年1月に台湾のトップを決める総統選挙の公認候補の交代を決め、新たに国民党党首の朱立倫主席を公認候補と決めた。
台湾の与党・国民党は、これまで、議会にあたる立法院の洪秀柱副院長を来年の総統選の公認候補に認定していた。しかし、洪副院長が今月2日、地元ラジオで、「台湾は、最後は中国との統一が必要」と述べるなど、再三、党の方針と異なる発言を繰り返し、候補者の交代を求める声が強まっていた。
17日午後に開かれた臨時の党大会では、「総統選挙での見通しは悪く、党の存亡において厳しい試練を迎えている」と、強い危機感が示された。その上で、洪副院長の公認を取り消し、新たに党首の朱立倫主席を公認候補とすることに決めた。
総統選をめぐっては、現時点での世論調査で、最大野党・民進党の蔡英文主席が大きくリードしていて、地元メディアは8年ぶりの政権交代の可能性を報じている。