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オランド大統領「テロリストと戦争状態」

2015年11月17日 10:36
オランド大統領「テロリストと戦争状態」

 フランスのパリで起きた同時多発テロについて、オランド大統領は「シリアで計画され、ベルギーで準備された」と述べ、過激派組織「イスラム国」との対決姿勢を改めて示した。

 「テロはシリアで計画され、ベルギーで組織されたものだ」-オランド大統領は事件直後から「イスラム国」による犯行だと断定し、15日にはシリアの拠点に空爆を行った。演説では、「我々はテロリストとの戦争状態にある」と強調し、フランス全土に出している非常事態宣言の期間を今の12日から3か月に延長することや、治安要員を今後2年間で5000人増員するなどテロ対策を強化する方針を表明した。

 フランスメディアは、テロの首謀者について、ベルギー出身で、シリアで「イスラム国」に参加しているアブデルハミド・アバウッド容疑者だと報じた。「イスラム国」の機関誌では今年2月、同じ名前の人物がインタビューに応じる形で「ベルギーの拠点で武器や弾薬を調達し、テロを計画した」と話している。

 実行犯グループが拠点にしていたとみられるベルギーのブリュッセルでは国際手配されたサラ・アブデスラム容疑者の捜索が行われた。同容疑者は発見されなかったが、緊張した状態が続いている。

 一方、パリでは16日、全土で一斉に黙とうがささげられた。パリでは臨時休校となっていた学校や閉鎖されていた観光名所も再開されたが、緊張した空気は続いている。

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