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自爆の容疑者2人 ギリシャで難民登録も

2015年11月21日 6:52
自爆の容疑者2人 ギリシャで難民登録も

 130人が犠牲になったフランス・パリで起きた同時多発テロから1週間となった現地時間20日、事件と同じ時間帯には祈りをささげる市民の姿が見られた。

 計130人が犠牲となった劇場やレストランの前には市民が相次いで訪れ、亡くなった人たちに花やろうそくをささげた。

 市民「亡くなった人を忘れません。哀悼の意を示します」

 一方、パリ近郊のモスクでは追悼集会が開かれた。集会は臨時で開かれたもので、指導者らは人種や宗教を越えて団結するよう呼びかけ、黙とうをささげた。

 一方、容疑者の足取りも明らかになってきた。事件の首謀者とみられる男が劇場で立てこもりが起きている最中に地下鉄を使った可能性が浮上している。地元メディアによると、現場の劇場から約5キロ離れた地下鉄駅の監視カメラに、事件の首謀者とされるアバウッド容疑者とみられる男が映っていた。

 また、サッカースタジアムで自爆した3人の容疑者については1人がギリシャで難民登録していたことが分かっているが、検察は、もう1人も同じ日にギリシャで難民登録していたことを明らかにした。

 当局は、実行犯2人の入国やアバウッド容疑者がパリに潜んでいたことを直前までつかめておらず、EU(=ヨーロッパ連合)は20日、EU圏の境界管理をただちに強化することで合意した。