ベルギー首都のテロ警戒レベル“最高度”に
フランスのパリで起きた同時多発テロに関連し、隣の国・ベルギーの政府は「同様のテロが起きる恐れがある」として、首都・ブリュッセルのテロ警戒レベルを最高度に引き上げた。
ベルギー政府は、武器や爆発物を持ったグループが複数の場所でテロを起こす恐れがあるとして、ブリュッセルのテロ警戒レベルを4段階のうち最高水準に引き上げた。
ベルギー・ミシェル首相「人の多い場所で(テロの危険があると)危機分析室の分析から結論づけた」
ブリュッセルでは地下鉄や一部の路面電車が運行を停止し、政府はショッピングセンターなど人が集まる場所を避けるよう呼びかけている。
パリの同時多発テロに関連し、トルコの通信社は20日、過激派組織「イスラム国」のメンバーとみられるモロッコ系ベルギー人の男がトルコ南部で拘束されたと伝えた。テロの標的となる場所を下見した疑いがあるという。また、男のシリア入国を手助けしようとしたとして、シリア人の男2人も拘束された。
一方、AFP通信によると、テロの首謀者とみられるアバウッド容疑者が死亡したパリ郊外での銃撃事件では、拘束された8人のうち7人が釈放された。