トルコによるロシア軍機の撃墜を受けて、トルコのエルドアン大統領は２８日、緊張緩和のため３０日にプーチン大統領と首脳会談を行いたいとの意向を示した。

　トルコのエルドアン大統領は２８日の演説で、これまで通り撃墜の正当性を主張しながらも、「対話による解決をロシアに働きかけている」などと述べ、事態の沈静化を求めた。その上で、３０日にフランスで始まる、気候変動に関する国際会議の場で、首脳会談を行いたい考えを改めて示した。

　ただ、ロシア側はこれまでトルコ側からの謝罪がないことを理由に首脳会談には応じない姿勢を見せている上、早ければ２８日にもトルコに対する経済制裁の内容を発表する見通しで、強硬姿勢を崩していない。