途上国含め各国が責任を…温暖化で米大統領
地球温暖化対策について話し合う国連の会議「COP21」がフランス・パリ郊外で始まった。現地から鳥羽博剛記者が伝える。
同時多発テロからまだ2週間あまりだが、パリには約150の国と地域の首脳が集まっている。厳重な警備態勢が敷かれていて、目の前のシャンゼリゼ通りも昼下がりにもかかわらず人通りは多くない。
COP21は、2020年以降の温室効果ガスの削減策について、先進国だけでなく途上国も参加して合意にこぎ着けられるかが焦点。こうした中、アメリカのオバマ大統領がさっそく演説し、途上国も含めて各国が温暖化対策に責任を持つよう呼びかけた。
オバマ大統領「2015年は、史上最も暖かい年になるだろう。大国、小国、裕福であろうが貧困であろうが、どの国も、それが意味することから逃れることはできない」
これに対してさきほど演説した中国の習近平国家主席は、「各国の事情を配慮した措置を講じて途上国を尊重するべき」とクギを刺している。