英議会 「イスラム国」に対する空爆を承認
イギリス議会は2日、シリアでの過激派組織「イスラム国」に対する空爆を承認した。空爆は3日にも始まる見通し。
議会では10時間にわたる議論の末、空爆の範囲をイラクからシリアにまで広げることが承認された。
イギリス・ハモンド外相「イギリスはいまから邪悪なテロ組織を弱体化させる、空爆を承認したことでイギリスはこれまでより安全になる」
イギリスはイラク戦争の反省から海外での武力行使には根強い慎重論があり、2年前にはアサド政権に対する空爆を議会が認めずに断念した経緯がある。
しかし、パリの同時多発テロ以降、世論も空爆支持に傾き、各国も「イスラム国」との戦いに参加を表明する中、最大の同盟国アメリカと再び足並みをそろえることになった。空爆は早ければ3日にも始まる見通し。
空爆は限定的と見られているが、イギリスはイラク戦争のトラウマを抱える中、再び出口の見えない戦いにさらに踏み込んでいくことになる。