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一審破棄“金メダル”義足ランナーに殺人罪

2015年12月4日 2:38
一審破棄“金メダル”義足ランナーに殺人罪

 交際中の女性を射殺したとして過失致死罪で有罪判決を受けた南アフリカの義足のランナー・ピストリウス被告の上訴審判決で、最高裁は3日、一審判決を破棄し、殺人罪を言い渡した。

 この事件は、2013年2月、ピストリウス被告が自宅で交際相手を銃で撃ち、死亡させたとして過失致死罪で禁固5年の判決を受け、その後、仮釈放されたもの。

 検察側は、明確な殺意があったとして上訴していたが、最高裁は3日、「4発発砲していて、誰かが死亡する恐れは明らかにあった」と指摘。一審判決を破棄し、殺人罪による有罪を言い渡した。量刑は後日、言い渡される。

 ピストリウス被告は2008年のパラリンピックで金メダルを獲得、2012年には両足義足のランナーとして初めてオリンピックにも出場した。