NY株 原油、欧州市場の続落で75ドル安
9日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、原油の先物相場が続落したことやヨーロッパの株式相場の下落を受け、前日比75ドル70セント安の1万7492ドル30セントと3日続落で取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は75.38ポイント下げて、5022.87だった。
この日は、経営統合への交渉が報じられた化学大手のダウ・ケミカルとデュポンがともに大きく買われ、ダウ平均株価を押し上げる要因となった。
しかし、今週に入り急落している原油の先物相場がこの日も続落したことや、新興国の景気減速への警戒が強まっていることから、午後は多くの銘柄で売り注文が優勢となった。また、ヨーロッパの株式相場が続落したことも、売りにつながった。
一方、ニューヨーク外国為替市場の円相場は、株安や原油の下落を受けて安全性が高いとされる円が買われ、一時、121円台前半まで円高・ドル安が進んだ。「今後もしばらく円高基調が続くのではないか」と市場関係者は話している。