NYダウ4営業日ぶりに反発 82ドル高
10日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は前日まで3日連続で値を下げた反動で買い注文が入り、ダウ平均株価は前日より80ドル以上値を上げて取引を終えた。終値は82ドル45セント高の1万7574ドル75セント。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は22.30ポイント上げ、5045.17だった。
10日はヨーロッパの株式市場が下落したことと、先週の新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪かったことなどから値を下げて取引が始まった。
しかし、原油先物相場の下落を背景に、ダウ平均株価は前日までの3日間で約350ドルも下げており、エネルギー関連株を中心に値ごろ感の出た銘柄が買われ値を上げた。上げ幅は一時200ドルを超えた。特に来年の設備投資予算を削減すると発表したシェブロンが大きく値を上げ、相場をけん引した。
市場関係者は「原油安がしばらく続くと見られる中で、石油関連企業の財務改善策が評価された」と話している。